ディグるとは?
「ディグ」とは英単語の”dig”であり「掘る」という意味の言葉です。
よって「音楽をディグる」という文脈はざっくり言うと「いろいろ掘り下げて調べて新しい音楽と出会おう」という意味合いで使われる言葉です。
そしてこの「ディグる」という行為によって、自分が普段聴かない音楽に出会えたり、もしくは興味を持つキッカケが出来るのが魅力です。
サンプリングとは?
音楽におけるサンプリング(英: sampling)は、過去の曲や音源の一部を流用し、再構築して新たな楽曲を製作する音楽製作法・表現技法のこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
言葉の意味としては上記の引用が一番わかり易いかと思います。
サンプリングとは要するに、あるアーティストが制作した楽曲の一部を別のアーティストが切り取り、そこに独自の加工を加えた上で自身が作る楽曲の一要素として組み込むといった感じですね。
そしてこの「サンプリング」はヒップホップやエレクトロのシーンでよく使われる手法であり、例えば有名な例を挙げると”Beastie Boys“の”Rhymin & Stealin”という曲では”Led Zeppelin“の”When the Levee Breaks”という楽曲のドラムがサンプリングされている。
是非、両者を比較してみてほしい。
好きなアーティストのサンプリング元ネタを調べる
次の4つの方法を紹介する
- お手軽なグーグル検索
- WhoSampled
- マニアックな海外ユーチューバーのマニアックな情報
- Spotifyなどのサブスクのプレイリストから
お手軽なグーグル検索
ディグり方の一つとして「グーグル検索」は有効です。検索キーワードとしてはシンプルに「アーティスト名 サンプリング 元ネタ」といった感じですね。
すると以下のように有名アーティストならたくさん情報が出てきます。
ここから楽しい「ディグり」が始まります。
「あの曲の大好きなリフがサンプリングだったなんて!」という驚きが何度も起きます。
そしてそのサンプリング元が「知ってる曲だった」ときは「どうして気づかなかったのだろう」という気持ちになったり、「知らない曲だった」時は「自分の好きなアーティストがサンプリングするほどの楽曲なのだから聴いてみたい」と思うはずです。
これこそが「サンプリングを辿るディグり」の醍醐味なのです。
WhoSampled
こちらは主に洋楽専門となってしまうがWhoSampledというサイトがある。
こちらではアーティスト名で検索し、そのミュージシャンの楽曲それぞれの「元ネタもしくはカバーした曲はコレ!」という様に簡単に調べることが出来る。
そして海外のサイトであるが使い方も紹介するので怖がらないでほしい。単純である。
使い方は以下の通りだ。
- 検索ボックスに調べたいアーティスト名を打ち込む
- 調べたい曲を探す
- “sampled”タグが「サンプリングの元ネタ曲」を指す
- “was sampled in” タグが「その曲を更にカバーして別の曲に作り変えたもの」を指す
ここで次のキャプチャを見ながら具体例を見ていこう。
この様に手軽にサンプリングの縦の繋がりを知ることが出来る。
マニアックな海外ユーチューバーのマニアックな情報
ここからは少し上級編、やはり「日本語で検索ヒットする情報」には限度があります。
もっとマニアックな情報を手に入れるためには「英語での検索」が必要になってくるがそれはとても億劫だと思う。
そんな方には是非、以下のような海外のYou Tubeを紹介したい。
動画であれば原曲とサンプリング元を交互に流して比較してくれるだけなので英文を読むまでもなく、かつ深いところまでディグることが出来ます。
Eightminutesupsidedown
このアカウントはケミカル・ブラザーズやダフト・パンクなど様々なアーティストのサンプリング元を紹介してくれます。
彼の動画から僕が個人的にディグり、”Take That“というミュージシャンがマイケル・ジャクソンの「今夜はビート・イット」をサンプリングした”Aliens”という楽曲に出会った経験はとても印象的で名曲に出会えたと思っています。
Spotifyなどのサブスクのプレイリストから
AppleMusicには上記でも述べた“Led Zeppelin“の”When the Levee Breaks”がサンプリングされた楽曲たちを聴き比べる事が出来るプレイリストがある。
Spotifyからはこちらのプレイリストをチョイスする。
元ネタの曲/サンプリングした曲の順で交互に再生されるプレイリストで、全体の雰囲気としてはファンク、ソウル系の曲を元ネタとしたエレクトロ系多めのプレイリストといった感じです。
まとめ
サンプリングの面白さを感じていただけたでしょうか。
結構モロに引用してるものから、「原型がわからないけど何となく、元の曲を感じる」といったものまで、サンプリングの世界は奥深いです。是非、サンプリングを通して新しい音楽をディグって見てください。
また以前取り上げたマッシュアップもサンプリングによる音楽の楽しみ方です。
本記事を読んで、サンプリングに興味を持っていただけましたら、以下の記事も目を通していただけたら幸いです。
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