Calb(カルブ)によるダフトパンク×マイケルジャクソンのリミックス

Level:⭐️⭐️⭐️
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アルバム”Thriller” × ”Random Access Memories” 

「マッシュアップの巨匠」 と呼ばれる Calb(カルブ)がマッシュアップリミックスを行っているYouTubeアカウントがあった。

そこでは「別のアーティスト同士のアルバムを掛け合わせる」ということが行われているが、特に「マイケルジャクソンのスリラー」と「ダフトパンクのランダムアクセスメモリーズ」の作品の完成度に驚いたので紹介させて欲しい。

大好きな曲が二曲同時に聴けるという贅沢な行為だ。「カレーとラーメンを同時に食べるみたいな」しかも喧嘩し合う事は無いのだ。

そしてただの足し算では無く、掛け算による相乗効果で両者の魅力が更に引き出されているのだ。

この楽曲合成のアプローチの仕方としては「片方の楽曲」に曲のキーテンポを寄せる作り方をされている。

基本的にはマイケルの方に寄せる感じになるかと思われる。何故なら歌のメロディが入っているから。

とにかくどの様な方法ややり方で両曲の旨味を引き出して、混ぜ合わせているのか分析するのが楽しいので是非、色々と考察してみて欲しい。

また、動画は30分と長めであるが曲の区切りごとにチャプターが用意されているのでこれから紹介していくマッシュごとに聴いてもらえたらと思う。

まとめて聴きたい人は以下からどうぞ!

Give Life Back to Music × Wanna Be Startin’ Somethin’

どちらもアルバムの開始を告げる楽曲であり、その相性も良いように感じる。

聴いてると”Wanna Be Startin’ Somethin’”の伴奏の方がどんな感じであったか忘れてしまうくらい、”Give Life Back to Music”の上でマイケルが”Wanna Be Startin’ Somethin’”を歌うのがマッチしている。

The Game of Love × The Lady In My Life

キーとテンポが合ってるだけで若干”The Lady In My Life”の歌が独りよがりな感じが否めない。

他のマッシュに比べると少し魅力に欠けるかも。

Giorgio by Moroder × Thriller

本家スリラーより若干のアップテンポぎみでノリやすい。

“Giorgio by Moroder”と”Thriller”のサビが重なるとこが最高に美味しい。

そして一番最初のサビ手前のブレイクは気持ち良すぎる。

Instant Crush × Billie Jean

Instant Crush”が原曲よりキー低めであり、物珍しさを感じる。

そして”Billie Jean”に溶けるように混ざっていく。

Lose Yourself to Dance × Baby Be Mine

Lose Yourself to Dance”のミニマル感を残したシンプルな仕様に感じる。

Baby Be Mine”のリバーブ感ある力強いボーカルがマッチしている。

Doin’ It Right × The Girl Is Mine

The Girl Is Mine”の後半にある「語りの部分」から始まるのが良い。

しかしThe Girl Is Mine”のパワーに負けて”Doin’ It Right”の要素が弱い様にも感じる。

Fragments Of Time × Beat It

Beat It”のあの有名なギターソロのところを”Fragments Of Time”の方のブラスサウンドの盛り上がりで置き換えたのは素晴らしいと思う。

というかヴァンヘイレンのあのソロはキャラが強過ぎてFragments Of Time”が負けてしまう可能性もあったのかもしれない。

Get Lucky × P.Y.T.(Pretty Young Thing)

テンポアップした疾走感ある”Get Lucky”のカッティングギターが”P.Y.T”と最高にマッチしている。

良い組み合わせだ。

I Feel It Coming × Human Nature

I Feel It Coming”はアルバム”Random Access Memories”に収録されている物ではなくダフトパンクと”The Weekend”というアーティストの共作の楽曲である。

この”The Weekend”自身にマイケル的なルーツがあり、元からこの”I Feel It Coming”が”Human Nature”ぽい感覚もある。

それ故ベストマッチだが意外性はあまり無いのかもしれない。

最後に;元のアルバムはこちら!

「自分だったらこの曲とこの曲を掛け合わせたい!」とか「自分だったらこうするのに」とか様々なアイディアが浮かんで来て楽しかった。

でも著作権的にはグレーゾーンなので真似するのはオススメしない

しかしプライベートの範囲でこういうDJリミックス的な事もしてみたいと思った。

Calb(カルブ)のマッシュアップ作品には他にも”Frank Ocean”の”Blonde”と”Tame Impala”の”Currents”の作品もあり、今回の記事で彼の活動が気になった方は是非、そちらも聴いてみて欲しい。

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