ジャミロクワイとは
アシッド・ジャズというジャンルで最も売れたミュージシャンと呼ばれており、その音楽性はファンクを中心としつつも、四つ打ちテクノ的な要素なんかも持っていたりする。
そして当時、イギリスのロックシーンはオアシス、ブラーを中心としたブリットポップが流行りのさなかロンドンのクラブシーンで大人気だったのがこのジャミロクワイだ。
最も有名な曲は”Virtual Insanity”だろう。
このMVはとてもおもしろい。内容についてはこちらの記事にまとめているので是非、ついでに読んでほしい。
さて前置きはこのくらいにして音楽ファンなら皆大好きなジャミロクワイ、しかしながら楽曲はたくさん知っているものの彼のキャラクターや人柄を知るファンは少ないのではないだろうか。
今回はジャミロクワイの知られざる逸話から彼の人柄を覗いてみたい。
ジャミロクワイは個人名ではなくバンド名
これは知ってる人も多いかも知れない。メインフロントマンのいつも帽子の彼はジェイ・ケイという人物だ。
そしてバンドといっても他のメンバーはバックバンドのような感じであくまでもジェイ・ケイのソロプロジェクトがジャミロクワイといった感じだ。
バンド名の由来はアメリカ先住民族
”Jamiroquai”というのは造語であり、ジャムセッションの”Jam”とインディアンのイコロイ族を表す”Iroquois”を繋げた単語である。
「部族のような音楽集団」を目指してジェイケイが名付けたのか理由は定かではないが彼は頻繁にインディアンの羽根飾りの帽子を被る。
そこからもわかるように彼がインディアンから強いインスピレーションを受けているのは間違いないだろう。
楽曲制作にどう影響してきているのか是非、知りたいものだ。
名曲”Virtual Insanity”は札幌の地下街から着想を得て制作された
この逸話は過去にライブのMCで本人から語られたものである。
ジャミロクワイが札幌での公園があった際に昼間なのに地上の人気の無さに疑問を持ったジェイ・ケイが道にいた老夫婦に「なぜこんなにも人がいないのか?」と訪ねたところ地下街に案内され、そこに広がる巨大な商業施設などの街空間に驚いたそうだ。
それをインスピレーションに滞在先のホテルで書き上げた曲がこの”Virtual Insanity”だ。
熱心な環境活動家の反面、フェラーリが好き
ジェイ・ケイは環境破壊やそれに繋がる過剰な科学の発展を嫌うナチュラリスト的な思想を持っていると言われている。
曲の歌詞でもよくテーマとして扱われており、先に述べた”Virtual Insanity”でも発達しすぎた近未来テクノロジーを憂い、皮肉っている。
その一方で高級車フェラーリが好きであり複数台所有している。
環境活動家の反面、排気ガスを大量に出す高級車を乗り回してる矛盾をインタビューなどで問いただされるが本人曰く、「常に乗るのは一台だからさほど問題ではない」とのこと。
また、サード・アルバム”Travelling Without Moving”のアルバムジャケットはフェラーリのエンブレムをオマージュしたものであり、多額の使用料を払っているそうだ。
そして”Cosmic Girl”のMVでは彼自身が所有するフェラーリが登場する。
ヘリコプターの免許を持っている
ジェイ・ケイは車だけでなく乗り物が好きなようでヘリコプターの免許も持っている。
2006年ベスト盤、「ハイ・タイムズ:シングルズ 1992-2006」をリリースした後くらいから2010年頃にかけての音楽活動が控えめだった時期に免許をとったそうだ。
また、こちらの”White Knuckle Ride”のMVでは彼がヘリコプターを乗り回しながら車を追いかけるという、いかにも彼好みなビデオとなっている。
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