音楽ジャンル解説-ガレージロック・リバイバルとは

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本記事では音楽ジャンルとしてのガレージロック・リバイバルについて解説していく。

また、そのルーツであるガレージロックについても見ていく。

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ガレージロックとは

まず、ガレージロックとはどのようなジャンルか紹介する。

Wikipediaの引用は以下のようになっている

ガレージロックとは、ガレージ(車庫)で練習するアマチュアバンドが多かったことに由来する名称である。

1964年以降のビートルズやローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスなどのイギリス出身バンドによる「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の強い影響も受け、初期のロックンロールへの回帰の要素が強い草の根的ムーヴメントとして発展した。

引用;ウィキペディア(Wikipedia)

音楽性のイメージとしてはシンプルなバンド構成シンプルなギターリフに加えてチャック・ベリーなどロックンロールを彷彿とさせるシャウト気味のボーカルといったものがガレージロックではないだろうか。

しかしガレージロックを担ったバンド、と聞かれると少しマニアックである。

ムーブメントが栄えた70年代当時は多くのガレージロックバンドが存在していたが、彼らが世界中に名を轟かせる前にこのムーブメントは衰退してしまった。

そんなバンド群を纏めたコンピ版がレニー・ケイが編集したアルバム『Nuggets』である。

ガレージロックというジャンルを理解するためにはとても優れたアルバムと言えるだろう。

そんなコンピレーションアルバム『Nuggets』から一曲を紹介する。

その一方、現在でも名が知られているガレージロックの代表格は以下のバンドである。

The 13th Floor Elevators

The 13th Floor Elevatorsは1965年から1969年と短い期間であるが活躍していたアメリカ出身のバンドである。

アルバム『The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators』はサイケデリックロックの文脈でも高い評価を得ており、各誌名盤ランキングなどで名前が上がることも多い。

The Sonics

The Sonicsは1960年にアメリカで結成されたバンドである。

ディスコグラフィーとしてはアルバム『Boom 』が有名である。

ガレージロック・リバイバルとは

次にガレージロック・リバイバルについて紹介する。

ガレージロック・リバイバルとは文字通り、ガレージロックのリバイバルムーブメントである。

時代としては2000年代初頭の事であり、商業的に成功したバンドが多く、ガレージロックに比べて、知名度の高いバンドが多いのが印象的だ。

そのため、皮肉な事にガレージロックの入り口としてガレージロックリバイバルを聴くというのな一般的な気がする。

ガレージロック・リバイバルを代表するバンド

ガレージロック・リバイバルを代表するバンド達を紹介していく。

ザ・ストロークス(The Strokes)

ガレージロック・リバイバル勢の中で大きな存在感を持つのがこのザ・ストロークス(The Strokes)。

ボーカルのジュリアンのがなり声とツインギターの掛け合いが特徴的だ。

そして現在ではフェスのベッドライナーを担うなど、ビッグバンドとして評価されている。

また数年遅れてデビューし、初期サウンドはガレージ風であったアークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)は歌詞の中でストロークスへの憧れを言及している。

I just wanted to be one of The Strokes

Star Treatment – Arctic Monkeys

この事からも当時のシーンへの影響力が見てとれる。

ザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes)

ザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes)は二人組のデュオの形で活動していた。

二人とは思えないようなパワフルなサウンドが特徴だ。

現在では解散し、フロントマンであったジャック・ホワイトがソロやザ・ラカンターズ (The Raconteurs)として活動している。

また、代表曲「セヴン・ネイション・アーミー」はローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500に選ばれるほどの名曲であり、歪んだギターリフはとても有名である。

ザ・リバティーンズ (The Libertines)

ザ・リバティーンズ (The Libertines)は作詞・作曲を共同で行っていたカール・バラーとピート・ドハーティを中心とし活動していたイギリス出身のバンドである。

フロントマンのピート・ドハーティを始め、バンド全体とし気性が荒く、活動は長くは続かなかった。

しかし2014年には活動を再開し、2022年のサマーソニック出演も決まっている。

そんな気象の荒さとは対照的にサウンドとしては爽やかであり、ストロークスなどとはまた違った印象を受ける。

そのため、ブリット・ポップなどのイギリスの血を引いたガレージロックとも言えるかもしれない。

フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)

フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)はスコットランド出身のバンドである。

彼らの音楽性はガレージロックながらもダンサブルなノレるサウンドであるのが大きな特徴である。

2004年のデビューから現在まで精力的に活動しており、2018年にはアルバム『Always Ascending』、さらに2022年3月にはベストアルバム『Hits To The Head』をリリースしている。

まとめ;ガレージロック・リバイバルとは?

ガレージロックもといガレージロック・リバイバルは簡単にまとめると「シンプルな演奏だが激しい熱量を持った音楽ジャンル」ではないだろうか。

細かいテクニックを見せびらかすようなプレイは無く黙々と同じリフを刻み続ける。そしてパンクのような激しいパフォーマンスは無いものの、根底に煮えたぎった底知れない熱量を持っており、それを表現しているのがガレージロックでは無いだろうか。

そして当初のガレージロックは短命なものに終わったが、その精神性は消える事なく受け継がれ、リバイバルで大きく評価されるようになったようだ。

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音楽ジャンル解説-ガレージロック・リバイバルとは
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音楽ジャンル解説-ガレージロック・リバイバルとは
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ザ・ストロークス(The Strokes) ザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes) ザ・リバティーンズ (The Libertines) フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)
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