ストーリー性のある洋楽ミュージックビデオの世界②

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MVは面白い

以前にも記事にした企画だがまだまだ、皆さんに見てもらいたいMVがあるので第二弾!


以前の特集はこちらから

Red Hot Chili Peppers – By The Way

笑える短編アクション

タクシーを止めるボーカルのアンソニー。そして運転手に目的地を告げるが運転手が暴走し、アンソニーは逃げようとしても逃げられない突如、誘拐された状態となる。ワイルドスピードが始まる。

その頃、助けを求めるメッセージを受け取ったフリーとジョンはレストランで食事中。

彼らはジープでアンソニーを助けに向かう。

そしてアンソニーは窓からジープに飛び移ることで脱出成功!と思われたがその直後、何も知らないチャドがそのタクシーを止め、客として乗り込む。

超笑える。そしてイかれたオヤジドライバーがトンネルで踊るシーンも面白い。

Phoenix – Trying To Be Cool

虚構と現実の狭間

一発撮りで製作されたようなMVである。

しかし単純なものでは無く、なぜかカメラ用の撮影のレール、ダンサー用の立ち位置を示すシールなど撮影の裏側が見えてしまっている。

しかし単純に裏側が見えるだけでは無く、突如現れるサルやマイケルジャクソンがやっていた「ゼログラビティ」をやるシーンなど仕組まれたものもある。

どのように不思議な映像作品が作られてるのかリアルを見せてくれるように見えるが所々、非現実的な演出があるのが面白い。

作られたリアルだった。

Oasis – Stand By Me

様々な角度から見る悲劇

それぞれの登場人物ごとの複数視点から物語は進んでいく。

救急車で搬送される女性、暗がりで女性に襲いかかる男、女の子を連れ去る男、警察から逃げ切ろうと暴走運転するバイクなど。

そして同じ頃、オアシスのメンバー達はラジオ局でセッションを披露していた。

曲の途中から時間が遡る。

一見、悲惨な現場ばかりの様に思えたが彼らの多くは悪人ではなかったのだ。

「暗がりで女性に襲いかかる男」は突如突っ込んできたバイクから女性を守る為の行動をとっていた。

女の子を連れ去る男」も実は誘拐などでは無く、バイクの突っ込んでくる道路の真ん中にいた少女を救ったのだ。

そして「救急車で搬送される女性」。こちらはバイクが来る前に別の女性(おそらく双子?)と口論していた。

そして口論の末、片方が相手を突き飛ばしたかの様に見えたが、それはバイクに巻き込まれない為であった。

しかし突き飛ばした衝撃で地面に頭を打ち、意識不明となり救急車で運ばれる。

そして曲の終盤でライダーが家電屋に頭から突っ込むシーンはとても印象的だ。

また他にも登場人物がおり、中でもライダーが突っ込んだ家電屋で「テレビを盗む集団」など主軸のストーリーとはあまり関係の無い連中にも注目すると面白い。

全員が単純なハッピーエンドでは無いというのが、この物語に深みを出している。

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