ミラーテレキャスターの研究
ミラーテレキャスターについて日本語の情報が限られていた為、海外のサイトなどをリサーチの上、記事を作成しました。
ミラーテレキャスターとは
ミラーテレキャスターとは、端的に説明すると「円形のミラーが複数枚貼られたテレキャスター」となります。
ジミー・ペイジがヤードバーズ期〜レッド・ツェッペリンでの活動の初期の間に使用していた、というのが1番有名だと思います。
アルバムとしてはファーストアルバムの「レッド・ツェッペリン I」の時期に使用されていました。
しかし、あまり知られていないのがピンクフロイドの初期メンバー、シド・バレットも丸いミラーが貼られたギターを使用していたということです。
今回はこの二人のプレイヤーに注目してミラーテレキャスターの歴史を振り返っていきましょう。
シドバレットの歴史
初期Pink Floydのフロントマンであるシドバレットの使用していたミラーギターはミラーディスク・テレキャスター と呼ばれているそうです。ですが正確にはテレキャスター ではなくエスクワイアでした。
エスクワイアというのは簡単に説明すると「フロントピックアップが無いテレキャスター」の見た目をしており、現代ではあまりメジャーでは無くあまり使用しているアーティストは見られないといった印象です。
ですが最近、Fender傘下のブランドSquierからエスクワイアの復刻モデルが出た様なので今後の活躍に期待といった感じですね。
話は逸れましたがシドバレットは1962製のFenderエスクワイアをベースにしています。
そしてこのエスクワイア、元々はホワイトのものだったが銀色のフィルムでコーティングしている様です。
その為、シドバレットが使用していたエスクワイアをGoogle画像検索などで検索するとブラックに近いような独特な見た目のボディになっているのだと考えられます。
そしてミラーディスクテレキャスター という名前の通り、実は円形のミラーではなく薄いメタルパーツを搭載しているのです。
そのディスクはピンクフロイド のライブに欠かせなかったサイケデリックな照明の光をオーディエンスに向けて反射させていました。
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ジミーペイジの歴史
1966年、The Yardbirds時代にジミー・ペイジはジェフベックから、あるテレキャスターを受け取りました。しかしそれはすでにボディ塗装が剥がれているものでした。
1967年にペイジはそのテレキャスターに8つの丸いミラーが取り付けました。
その理由としては上記のPink Floydのシド・バレットが所有していた、15個のミラーが取り付けられたエスクワイアをリスペクトしていたからではないかと言われているそうです。
なんと!ミラーテレキャスターと言えばジミーペイジのイメージが一般的には強いと思いますが源流はシドバレットの方に有るのかもしれませんね。
しかしジミー・ペイジがこのミラーテレキャスター をプレイしていたのは短期間であり、1967年半ばにはその見た目が気に入らなくなり、ミラーをはずし、自分で再塗装してしまいました。
これがかの有名なドラゴンテレキャスターの誕生です。ピックガードは透明なアクリル製のものに交換され、さらに光の反射が美しいフィルムを挟み込むことで、新たなギターに生まれ変わりました。
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まとめ
ミラーテレキャスター の存在はジミーペイジから知ったものの強い衝撃を受け、強烈に憧れるようになったのはシドバレットの映像を見た時から。
薄暗い照明の中、時折り、光るミラーに憧れを感じました。そして自らも手に入れたいと思いこの研究を始めました。
入手法として最も手っ取り早いのがfenderのジミーペイジのシグネイチャーモデルでした。
しかし、値段が張る!まだ私の財力ではCustomShopには手は届きません。
さらに好みは分かれるとこですが、白のボディではなく、黒系のボディにミラーを貼りたかった。
以上のことから購入は断念しました
結論
自分で制作する
理想のミラーテレキャスター を手に入れるため、結論として自作の道を選びました。
この頃には自身で理想のミラー配置を決めたいと思うようになりました。
シドバレットのコピーでも無く、ジミーペイジのコピーでもない、二人の先人からインスパイアを受けたオリジナルの配置の物を手にしたいと思うようになりました。
次回から制作編です!
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