「ビートルズの名曲ランキング」というのは常に様々なところで語られてきている。
だがそのランキングというのはビートルズという偉大なある種の権威性の元、どうしても「後世に与えた影響」だとか評価ポイントとなる。
その結果、どんなランキングを見ても大体一緒な気がする。(どうせ”A Day In The Life”とかが1位かなと)
今回はビートルズのランキングといっても新たな切り口でいこうと思う。
それは一人のビートルマニアが選ぶ単純な好きな曲ランキングだ。
独断的な私情のみで格付けするからこそ、読者に新た発見や興味をもたらせると思うのだ。
だから是非とも最後まで読んで私のランキングを批判してほしい。
第30位:Eight Days A Week
”Eight Days A Week”は初期〜中期あたりのビートルズらしさが溢れている。
初期のブルースやロックンロールのカバーをしていた頃から先へ進み、自分達の確固たるサウンドを手に入れた時期の代表曲であると思う。
特に1週間は7日しか無いにも関わらず「週8で」というワードセンスが刺さる。
また今回はランク外だが”A Hard Day’s Night”の歌詞にも通づる、センスある「忙しい」の表現方法に感服する。
第29位:Helter Skelter
“Helter Skelter”は最古のメタルであると言われることもあるが、その表現は的を得ていると思う。
録音機器、楽器の機材面でも歪んだ音、音圧を出すのが困難な時代にビートルズはそれを行ったのだ。
そもそもその様な発想すら、当時の音楽業界には存在しなかったと思われるから、”Helter Skelter”は大きな発明と言えるのでは無いだろうか。
第28位:I Am The Walrus
世界一難解な歌詞で知られるのが”I Am The Walrus”だ。
ジョンのこの歌詞をどうにか自分の解釈で落とし所をつけようと挑戦してきたが、まだ時間がかかりそうだ。
この”I Am The Walrus”の読解が私のライフワークの一つでもある。
だが”Glass Onion”の詩からジョンの思想を察するに意味なんかないのだろう…
僕はタマゴマン。
第27位:Drive My Car
“Drive My Car”はアルバム”Rubber Soul”の顔と言える楽曲だろう。
個人的に”Rubber Soul”は今まで「元気な曲」のイメージが強かったビートルズが初めて見せた「クールな側面」だと思っている。
そしてその開始を告げるのが1曲目”Drive My Car”なのだ。
第26位:Twist And Shout
“Twist And Shout”はビートルズにおける「最もボーカルの熱量がある」楽曲だと思う。
ロックンロールへのリスペクト溢れる初期ビートルズの一つの到達点と言っても過言ではない。
ジョンは理想の理想の歌声を追求した結果、わざと声を枯らしたらしい。
第25位:Magical Mystery Tour
ビートルズはジョンとポールを中心とした「ボーカルのハモリ」を評価されることが多いが私が一番、好きなハモリはこの”Magical Mystery Tour”冒頭の歌詞”Roll Up〜”のところだ。
歌詞だけでなくサウンド面でもサイケデリックなマジカル・ミステリー・ツアーを体現したような曲だ。
その面で凄い完成度が高いと私は思う。
第24位:Your Mother Should Know
“Your Mother Should Know”の優れている点は「独特の不気味な世界観」だ。
何を意図して作られたのかが全く想像できないが不穏さを感じつつも何故かクセになってしまい、何度も聴きたくなる。そんな曲。
第23位:I Me Mine
“I Me Mine”もクセになる曲。
作曲作詞のジョージがフラメンコからの着想を得て”I Me Mine”は生まれたが、そのせいかヴァースの部分が頭の中でグルグル何度も再生されてしまうのだ。
第22位:Doctor Robert
“Doctor Robert”は「何でも治すクスリを処方してくれる医師」の物語。
ビートルズと切り離せないドラッグをテーマとし、とぼけながらもリアリティのある服用後のある種の満足感のようなものをサウンド面で表現しているのが面白い。
第21位:Taxman
何にでも税金をかけてくる政府を揶揄した曲がこの”Taxman”だ。
特にベースリフが私のお気に入りで、それに加えてポールの弾く激しいギターソロが更に興奮させる。
クールな曲であるのに、ここまでテンションを上げてくれるのは珍しいと思う。
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