プログレッシヴ・ロックとは
Wikipediaによると以下の様に定義されている。
プログレッシブ・ロック(英: Progressive rock)は、1960年代後半のイギリスに登場したロックのジャンルの1つ。進歩的、革新的なロックを意味する。世界ではプログ・ロック(「prog」または「prog rock」)、日本での一般的な略称は「プログレ」。代表的なグループには、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエス[1]などがある。
引用;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
ビートルズの活躍に終わりが見えてきた頃、生まれたのがプログレッシブロックである。
サイケデリックロックから派生したと言われているこのプログレは当時において革新的な「まだ誰もやってない事をやろう!」というジャンルだった。
この精神性は後期ビートルズの実験的な音楽へのアプローチなどにインスパイアされてるのでは無いかと個人的に予想している。
そしてロックだけで無くジャズやクラシックなどの様々な音楽ジャンルの要素を取り込み、曲の展開の仕方は従来のやり方になど囚われず、一曲が約20分もある曲だってある。
ちなみにこの20分というのは当時のリスニング媒体であったレコードの片面いっぱいに収録できる長さである。
だが革新的で芸術的で壮大な音楽を追求した結果、特に現代人の我々からすると「退屈で仰々しい、スキップして次の曲を聴きたい」と思わせる音楽ジャンルであろう。
私はプログレ大好きだが、つまらないと感じる人の気持ちも理解できる。
要は「どう楽しむか」だと思う。プログレを聴きながら踊るとか、歌うとかは基本的にしないのだ。(私は出来る!)
私のオススメの楽しみ方は難解な映画を考察する様に楽しむ事だ。
例えば三大プログレバンドの一角にピンクフロイドというバンドがいる。
彼らのアルバム「原子心母」はプログレの名盤であるが、そこに収録されている”Alan’s Psychedelic Breakfast”という曲は直訳すると「アランのサイケデリックな朝食」となる。
この曲は「コーヒーを淹れる音」など生活音のサンプリングがメインで構成された楽曲であるため、情景を想像しやすい。
穏やかな朝を過ごすアランの映像とそのバックで流れるBGMの様なギターの演奏を感じられる。
そして脳裏に浮かんできた映像の中で「サイケデリックな朝食」とは何なのか、情景を音だけの表現の中から想像するのが楽しいのである。
三大プログレバンド
最初に引用したウィキペディアにもあるように三大プログレバンドから一曲ずつ有名どころをかつ、プログレ初心者にもとっつきやすいものをチョイスしていこうと思う。
好き嫌いはあるだろうが、この三曲さえ聴けばプログレがどんなものかを知れると思う。
そして最初は苦手意識を感じるかもしれないが何回か聞いてみて曲の面白さを感じてもらえると嬉しい。
Yes – Roundabout
プログレ体験の最初はイエスのこの曲から。
ベースの効いた魅力的なメインリフもあるし曲展開もシンプルな方である。
かつサウンドを中心とした曲全体の世界観としてはしっかりとプログレ感を感じられると思う。
「プログレは苦手だけどこの曲は好き」という人も多いはずだ。
初心者にピッタリだが間違いなくプログレのマスターピースの一つである。
Pink Floyd – Time
ピンクフロイド からの選曲は人間の持つ狂気をテーマとしたアルバムその名も「狂気」に収録されている”Time”という曲だ。
このような壮大なテーマを扱うところもプログレの魅力である。
そして題名通り「時間」がテーマのこの曲はジリジリとやかましい目覚まし時計のアラームに続けて「キーンコーンカーンコーン」という学校のチャイムでお馴染みのあの音から始まる。
King Crimson – 21st Century Schizoid Man
キングクリムゾンからはこの曲。
イントロから多重録音されたブラスのサウンドによるオーケストラのような空気感が醸し出されるが、それに似つかわしくないシャウト気味のボーカルが入ってくる。
そしてそれだけに飽き足らず、曲は転調して行き、急かされるようにテンポアップする。
この曲は音楽のそれまでの暗黙のルールを無視し、様々なジャンルのエッセンスを一つに仕上げたような曲である。
その面でプログレの精神性を代表した一曲として紹介したい。
プログレ入門プレイリスト
更に深くプログレに触れてみたい方は以下のプレイリストを用意したので是非、楽しんで下さい。
しかし致命的な事にキングクリムゾンはサブスクから消えたり、復活したりと聴けないことが多いです。なんで不完全なプレイリストですがご容赦下さい。
プログレの旨味を感じやすくもサラッと聴きやすいを意識して選曲しました!
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